下関に住むめぐみさん(仮名)は現在賃貸アパートに住む35歳・主婦。
最近新聞の折り込みに入っている中古戸建の広告をついつい見てしまいます。
子どもも小学校に上がり、今は旦那と子ども2人の4人家族。
子どもが大きくなったらそれぞれの部屋も欲しがるだろうな・・・。そうなれば今の2LDKは手狭になってしまう。もっと広いアパートかマンションに引っ越すか、それともマイホームを購入するか、悩むところ・・・。
このめぐみさんのような方はおそらく沢山いらっしゃるかと思います。
当店にご来店いただいたお客様の中にも賃貸アパートを探しに来られて、お話を聞く中で実はマイホーム購入と迷っている、と言われる方も少なくありません。
そこで、今回は賃貸とマイホーム購入のメリット・デメリットを比較してみましょう。
まずは今、めぐみさんも住んでいる賃貸住宅のメリットとデメリット。
賃貸住宅のメリット
- 購入とは違い、頭金や諸費用で預貯金が大きく減らない
- 固定資産税がかからない
- 家族の成長に応じて住み替えできる
- ローン返済に縛られない
- 収入の変化に応じて住み替えが可能
- 地震などの災害で修繕費がかかるリスクがない
- 老後に最新の設備のある物件に住み替えることもできる
賃貸住宅のデメリット
- 何十年住んでも「賃貸」なので、自分の城という満足感が得にくい
- 好きなようにリフォームできない
- 条件の良い物件は家質が高い
- 低金利のメリットが活かせない
- 国の持ち家支援政策の恩恵が受けられない
- ペット可の物件でなければ欲しくても飼えない
賃貸住宅は一生、家賃を払い続けなければいけません。また、持ち家ではないため、生活する上で自由にリフォームできない等、さまざまな制約があります。
仮に定年退職や急なリストラなど、収入が減ったり途絶えてしまった場合でも対応できるように貯蓄を蓄えておく必要があります。
それではマイホーム購入のメリット・デメリットを見てみましょう。
マイホーム購入のメリット
- 自分の城という満足感が得られる
- 住まいに愛着が持てる
- 仕様・設備のいい家を作れる&住める
- 今なら低金利で借り入れができる
- 住宅ローン控除など国の支援がある
- メンテナンスすれば―生住むことも可能
- ペットを飼うことも自由にできる
マイホーム購入のデメリット
- 頭金や諸費用で預貯金が減る
- 住み替えが容易ではない
- 長期的にはリフォームが必要
- 地震・津波などのリスク対策が必要
- 固定資産税などの税金がかかる
マイホーム購入の場合、最初に頭金や諸費用で大きなお金が必要となります。また、長期的に見た際に固定資産税を払い、年数が経てば経年劣化により定期的なリフォームも必要になるため、賃貸住宅の場合は「家賃」のみの出費ですが、持ち家になるとさまざまな出費が発生します。
さらにローン返済できないリスクがあるため、しっかりとしたプランを練り、余裕のある資金計画を持たなければいけません。
賃貸住宅に住み続けるにしても、マイホームを購入するにしても「お金」という面では同じデメリットを抱えています。
しかしながら、「自分の持ち物」に出来るマイホームにするのか、「自由に行動できる」賃貸にするのか、これからの人生設計をしっかりと考えてどちらが一番ご自身の生活スタイルに合うのかを選ぶ時代なのかもしれませんね。